EGYPT · 2024
エジプトWhite Desert
砂漠の中に白い岩が点々と立ち、地面まで光を反射しているように見えた。
White Desertでは、エジプトという国に持っていた砂漠のイメージが少し変わった。
人が何かをつくった形よりも、風が削り続けた形の方が不思議だった。
茶色や黄色の砂が続くのではなく、白い石灰質の地面と奇妙な形の岩が広がっている。丸いものもあれば、柱のように立つものもあり、風によって削られた形はどれも同じではなかった。
White Desertはエジプト西部のWestern Desertにあり、白亜質の石灰岩が長い時間をかけて風化・侵食されることで、現在の独特な地形がつくられている。
遠くまで見ても建物はなく、道路もほとんど見えない。
昼間は白い地面が強い光を返し、夕方になると岩の影が長く伸びていく。
都市や遺跡では、人が残したものを見てきた。
ここでは、その反対だった。
人の痕跡がほとんどない場所で、風と時間だけがつくった景色が残っていた。
CairoやGizaとはまったく違うエジプトが、White Desertには広がっていた。

















