TURKIYE · 2019
トルコSafranbolu
谷に沿って古い家々が重なり、赤い屋根が丘の斜面を埋めていた。
Safranboluは、大都市とは違う時間が流れる街だった。谷に沿って古い家が並び、細い石畳の道がその間を曲がりながら続いている。白い壁と木の骨組み、赤い屋根が重なる街並みには、どこか親しみやすさがあった。
家々の間を歩くと、かつて旅人が立ち寄った街の姿が見えてきた。
Safranboluは、13世紀から20世紀初頭にかけて、東西を結ぶ隊商交易の中継地として栄えた。特に17世紀には商業都市として発展し、その繁栄の中で築かれた住宅や街路が現在も残っている。伝統的なオスマン都市の姿を伝える街として、世界遺産にも登録されている。
家々は平らな土地に整然と並んでいるわけではない。斜面に沿って少しずつ高さを変え、道もその地形に合わせて続いていく。
高い場所から眺めると、赤い屋根が一つの大きな街並みになっていた。
Istanbulのような巨大なモスクや宮殿はない。それでも、Safranboluには人が暮らすためにつくられた建築がまとまって残っている。
街を歩いていて印象に残るのは、特別な建物というより、その間をつなぐ道だった。









