INDIA · 2025
インドMumbai
海沿いの巨大都市には、異なる時代の建物が同じ速度で街をつくっていた。
Mumbaiは、とにかく街の密度が高かった。人も車も建物も多い。古い建築のすぐ後ろに高層ビルが立ち、海岸沿いにはまた違う時代につくられた街並みが続いている。
この街では、古いものが残るというより、新しいものと並んで生きていた。
Mumbaiは港湾都市として発展し、19世紀後半にはBritish Indiaを代表する交易都市の一つとなった。その時代につくられたVictorian Gothicの公共建築と、20世紀前半に建てられたArt Decoの建物が現在もまとまって残り、二つの異なる都市拡張の時代を今に伝えている。
Chhatrapati Shivaji Terminusも、その象徴の一つだった。19世紀末につくられた壮大な駅舎でありながら、現在も多くの人が利用する現役の駅である。歴史的建築の前で立ち止まる人と、そこを毎日の通勤で通り過ぎる人が同じ場所にいる。
Mumbaiでは、歴史だけを切り離して眺めることが難しい。
植民地時代の建物も、海沿いのArt Decoも、高層ビルも、人で埋まる道路も、すべてが同時に存在している。
整っているとは言いにくい。それでも、その異なるものがものすごい密度で重なっていること自体が、この街の力なのだと思った。















