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LITHUANIA · 2019

リトアニアKaunas

二つの川が合流する街には、近代的な建物と、日本人外交官が残した歴史が今も静かに息づいていた。

Kaunasは、Vilniusとは少し違う表情を持つ街だった。古い街並みが残る一方で、中心部には20世紀前半につくられた近代的な建物が並んでいる。その街の一角に、日本人外交官・杉原千畝がかつて勤務した建物が残されている。

この街に残る一枚のビザには、国境を越えて生きようとした人々の願いが重なっていた。

Kaunasは、第一次世界大戦後の1919年から1939年までリトアニアの臨時首都だった。その間に行政機関や住宅、公共建築が次々と建設され、近代都市へと大きく姿を変えた。当時の建築群は「Modernist Kaunas」として世界遺産に登録されている。

そして1940年、この街の日本領事館には、ナチス・ドイツによる迫害から逃れようとするユダヤ系避難民が集まっていた。

杉原千畝は、彼らに日本を通過するためのビザを発給した。その数は2,000通を超え、多くの人々がヨーロッパを脱出する手助けとなった。旧領事館の建物は現在、杉原記念館として残されている。

ビザは、一枚の紙にすぎない。

しかし、国境を越えることが生死に関わる状況では、その一枚が持つ意味はまったく違っていたのだろう。

Kaunasには、独立した国が新しい首都を築こうとした歴史と、戦争によって故郷を追われた人々の歴史が残っている。

その二つが、同じ街の中にあることが印象に残る。

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