LATVIA · 2019
ラトビアRiga
ダウガヴァ川のほとりに広がる旧市街には、石畳の路地と教会の塔が重なり、その先に別の時代の街並みが続いていた。
Rigaの旧市街には、石畳の細い道が続いていた。建物の間を曲がると小さな広場が現れ、その向こうには教会の塔が見える。中世の街並みが残る一方で、少し歩くと、装飾の多い建物が並ぶ大通りへと景色が変わっていった。
建物の外壁を見上げると、この街が歩んできた別の時代が見えてきた。
Rigaは1201年に港町として築かれ、13世紀から15世紀にはハンザ同盟の交易都市として繁栄した。ダウガヴァ川を通じて内陸とバルト海を結び、人や物が行き交う拠点となった。旧市街には、その時代の街路や教会、商人たちの建物が残っている。
しかし、Rigaの建築は中世だけではなかった。
19世紀後半から20世紀初頭にかけて街が拡大する中で、アール・ヌーヴォー様式の建物が数多く建てられた。Alberta Street周辺では、曲線を描く装飾や植物、人の顔をかたどった彫刻が建物の外壁を覆っている。その建築群は世界的にも規模が大きく、旧市街とともにRigaの歴史地区が世界遺産に登録される重要な理由となっている。
旧市街では、路地を歩くことが楽しい。
一方、アール・ヌーヴォーの建物が並ぶ通りでは、何度も立ち止まって上を見上げたくなる。
同じ街の中にありながら、その二つはまったく違う表情をしていた。
Rigaでは、一つの時代だけを切り取ることができない。中世の交易都市から近代の大都市へと変わってきた時間が、今も建物の形として残っていた。


























