ARMENIA · 2023
アルメニアYerevan
淡い桃色の石でできた街は、乾いた空気の中でやわらかく見えた。
Yerevanを歩いていると、建物の色が印象に残る。白でも灰色でもなく、少し赤みを帯びた石が街のあちこちに使われている。広場や大通りが整えられた街並みには、どこか落ち着いた統一感があった。
古い都市の上に、現在の首都が大きく描き直されていた。
Yerevanの歴史は古く、現在の市内にあるErebuni Fortressは紀元前782年に築かれた。現在の都市景観の多くは、20世紀に建築家Alexander Tamanyanが策定した都市計画をもとに形成され、アルメニア産のピンク色の凝灰岩が広く使われたことから、「Pink City」とも呼ばれている。
街を歩くと、古代の要塞とソ連時代の都市計画、そして現在のカフェや広場が同じ場所にある。
歴史が古いからといって、古い街並みだけが残っているわけではない。
Yerevanでは、何度も形を変えながら続いてきた都市の時間そのものが、街の景色になっていた。

























