BANGLADESH · 2025
バングラデシュDhaka
人と車とリキシャが絶えず流れ、街そのものが動いているようだった。
Dhakaでは、まず人の多さに圧倒された。道路には車が並び、その隙間を色鮮やかなリキシャが縫うように進んでいく。歩道にも人があふれ、店の前では声が飛び交う。街のどこにいても、静かな場所を探す方が難しかった。
混雑しているのではなく、この密度そのものが街の日常だった。
Dhakaは17世紀初頭にムガル帝国のベンガル地方の首都となり、当時はJahangirnagarとも呼ばれた。川を使った交易や、世界的に知られたベンガルのモスリンを背景に発展し、その後もこの地域の政治・経済の中心であり続けた。
今のDhakaを歩いていると、歴史的な建物を静かに眺めるというより、その上に現在の暮らしが猛烈な勢いで積み重なっているように感じる。
リキシャのベル、車のクラクション、人の声。視界だけでなく、音まで街の密度が高い。
落ち着く街ではない。それでも、これほど生活の勢いをそのまま見せてくる都市は多くない。
Dhakaでは、何か一つの景色よりも、街全体が動き続けていたことが記憶に残った。




















