BANGLADESH · 2025
バングラデシュPanam City
一本の細い道の両側に、使われなくなった商家が静かに並んでいた。
Dhakaの喧騒を離れてPanam Cityへ行くと、空気が急に変わった。長い一本の道に沿って、古い建物が両側に並んでいる。人の暮らしが密集するDhakaとは対照的に、ここでは建物だけが過去から取り残されたように見えた。
かつて人と物が行き交った場所には、今は時間だけが残っていた。
Panam Cityは、Dhakaから南東へ約30キロ、歴史都市Sonargaonの一角にある。Sonargaonは中世ベンガルの政治・交易の重要拠点で、のちには綿やモスリンの商業でも栄えた。現在のPanam Cityには、主に19世紀から20世紀初頭に富裕な商人たちが築いた邸宅群が残り、Mughalとヨーロッパ植民地建築の要素が混ざっている。
道路の両側には、装飾の残る柱やバルコニー、色褪せた壁が続いていた。完全に崩れているわけではない。しかし、そこに暮らしていた人たちの姿はもうない。
建物の数は多くなく、街も決して広くない。それでも、同じような古い商家が一本の道に並ぶことで、かつてここに一つの社会が存在していたことを想像しやすかった。
Dhakaでは現在の人の多さに圧倒された。
Panam Cityでは、その反対に、人がいなくなった後の静けさが印象に残った。
同じBangladeshでも、この二つの場所に流れている時間はまるで違っていた。










