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ZIMBABWE · 2019

ジンバブエVictoria Falls / The Town of Victoria Falls

ジンバブエ側のVictoria Fallsでは、滝を見るより先に、全身が飛沫に包まれた。

ザンビア側との違いは、歩き始めてすぐに分かった。水の飛沫が絶え間なく降り注ぎ、服も髪もすぐに濡れた。カメラを取り出したまま歩けるような状態ではなく、立ち止まってはしまい、また少し進んだ。

二つの国のあいだには、一本の橋と、拍子抜けするほどの静けさがあった。

訪れたのは乾季だった。それでも、滝の前にいるというより、滝がつくり出す水の中にいるようだった。雨季になれば、いったい何が見えるのだろう。さらに飛沫が増え、白い水の向こうに何も見えなくなるのではないか。そんなことを考えながら、濡れた道を歩いた。

ジンバブエへは、ザンビア側から歩いて入った。橋を渡り、入国手続きを終え、そのままVictoria Fallsの町へ向かった。

国境という言葉から、車が列をつくり、人が行き交う場所を想像していた。けれど、周囲を通る車は少なく、思っていたほどの慌ただしさもなかった。国をひとつ越えたはずなのに、その境目は驚くほどあっさりとしていた。