UZBEKISTAN · 2016
ウズベキスタンTashkent
広い道路と大きな建物が続く首都では、古い街の輪郭がなかなか見つからなかった。
Tashkentは、首都にふさわしい大きな街だった。道路は広く、建物も大きい。しかしKhiva、Bukhara、Samarkandを歩いたあとでは、この街の個性は少し見えにくかった。古い街を歩いているという感覚が薄く、どこか別の国の大都市へ来たようでもあった。
歴史がなかったのではなく、古い街の上に別の時代が大きく描かれていた。
Tashkentは古くから交易の拠点だったが、十九世紀後半にロシア帝国の支配下へ入り、その後はソ連統治の中心都市として拡張された。さらに1966年の大地震で旧市街の広い範囲が被害を受け、復興の過程で大通りや集合住宅、公共施設を中心とする新しい都市がつくられていった。現在の景観には、その時代の都市計画が色濃く残っている。
そう知ると、Tashkentに古都らしい雰囲気が少ない理由は理解できた。ただ、理解できることと、残念に思わないことは別だった。
Khivaには城壁があり、Bukharaには路地があり、Samarkandには青い巨大建築がある。それらと比べると、Tashkentでは、その街でなければ見られない景色をすぐには見つけられなかった。
一方で、地下鉄の駅やソ連時代の建築を眺めると、そこには別の種類の個性があった。シルクロードの古都ではなく、震災後に新しい首都をつくろうとした時代の記憶である。
私が期待していたウズベキスタンの姿とは違った。それでも、古いものが失われたあとに何がつくられたのかを見ることも、この国の時間を知る一つの方法なのだと思った。








