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AUSTRALIA · 2025

オーストラリアPerth

自然を訪ねる街ではなく、自然の中で暮らす街だった。

Perthを歩いていると、以前住んでいたVancouverを思い出した。街は大きすぎず、小さすぎない。必要なものはそろっていながら、どこかに追われるような窮屈さがない。広い公園があり、その先には海が広がる。人が暮らすことを前提につくられたような、ゆとりのある街だった。

自然は遠くへ行かなくても、すぐ隣にあった。

公園ではカンガルーを見かけ、木々には色鮮やかな鳥たちがとまっていた。街を歩いているだけで野生動物に出会えることが、この街の日常なのだと感じた。自然を見るために特別な場所へ出かけなくても、少し歩けば緑があり、空があり、生き物がいる。

空はどこまでも青く、高い建物よりも広い空の印象が強く残った。海辺を歩き、公園で過ごし、街へ戻る。そのどれもが無理なく同じ一日の中にあるように見えた。

暮らしの豊かさとは、便利なものが多いことだけではないのかもしれない。自然に触れる時間や、何もしないで過ごせる場所が、日常のすぐそばにあること。Perthには、生活を急がせない余白があった。

便利さと自然の近さが、どちらかを犠牲にすることなく共存している。Perthは、訪れるだけではなく、ここで日々を重ねてみたいと思える街だった。

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