SAUDI ARABIA · 2024
サウジアラビアMedina
巨大なモスクの周囲には、途切れることなく人の波が続いていた。
Medinaの預言者のモスクを訪れたとき、最初に圧倒されたのは建物の大きさよりも、人の多さだった。
私には見えないものを、人々はこの場所に見ているようだった。
広い敷地を大勢の人が行き交い、それぞれが同じ場所を目指している。観光地の混雑とは少し違う。そこにいる人々の多くにとって、この場所へ来ること自体に大きな意味があるのだと感じた。
Medinaは、Makkahに次ぐイスラム教第二の聖地である。中心にある預言者のモスクは、預言者Muhammadが築いたモスクを起源とし、その墓所も内部にある。世界各地のイスラム教徒が祈りと訪問のために集まる場所である。
私はイスラム教徒ではない。だから、一生に一度は訪れたいと願い、長い距離を移動してここへ来た人たちの気持ちを、本当の意味で理解することはできない。
それでも、モスクへ向かう人の表情や、広場で祈る姿を見ていると、ここが単なる巨大建築ではないことは分かった。
日中になると、モスクを囲む広場では大きな傘が開いていた。約250基の可動式の傘が強い日差しを遮り、一度に二十万人以上がその下に入れるという。この傘の製作には、日本の太陽工業も関わっている。
宗教的な意味を理解しきれないままでも、その場所に集まる人々を見ることで伝わるものがある。
Medinaで見たのは、モスクの大きさだけではなかった。人が一つの場所を目指す思いの大きさだった。




















