MEXICO · 2025
メキシコTulum
青いカリブ海を見下ろす崖の上に、静かに遺跡が残されていた。
これまで訪れたマヤ遺跡の多くは、森の奥深くにあった。そのため、海のすぐそばに建つTulumは少し不思議な存在だった。崖の上に築かれた石造りの建物の向こうには、どこまでも青いカリブ海が広がっている。
海を見下ろす遺跡は、交易のために築かれた町だった。
Tulumは、マヤ文明の港町として栄えた都市だという。海を行き交う船を見守るように、この場所から人々は何を眺めていたのだろう。景色は変わっても、海だけは当時と同じように目の前へ広がっている。
遺跡そのものは比較的きれいな姿で残っていて、歩きやすく整備されていた。巨大な遺跡というより、海辺に暮らしていた人々の町を歩いているような感覚だった。
その後に立ち寄ったTulumの街は、遺跡とは対照的に明るく賑やかだった。新しい店が並び、多くの旅行者が行き交う。古代と現在が、同じ場所で自然につながっている街だった。



















