CUBA · 2025
キューバTrinidad
石畳の路地と低い建物の間に、人々の暮らしがそのまま見えていた。
Trinidadは、歩いて回れるほどの小さな街だった。大きな見どころが次々と現れるわけではない。石畳の道には低い建物が並び、扉の前では住民たちが話をしていた。街の可愛らしさよりも、人々の暮らしが近くにあることが印象に残った。
街の外へ出ても、特別な景色を探す必要はなかった。
郊外へは馬に乗って向かった。谷を進み、滝まで歩いた。息をのむような絶景だったかと聞かれれば、そうではない。ただ、馬の背に揺られながら景色の中を進む時間は、静かな散歩としてちょうどよかった。
Trinidadに滞在した三泊は、ほとんど停電していた。部屋の照明はつかず、夜になると街からも明かりが消えた。旅行者にとっては不便でも、住民にとっては珍しいことではないようだった。
それでも、人々は笑顔で接してくれた。停電を嘆いているようにも、苛立っているようにも見えなかった。不便さの中で暮らすことと、穏やかに人と接することは、彼らの中では別のことなのかもしれない。






















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